INSTRUCTOR GUIDE

Lark講座
講師ガイドポータル

講師として関わるすべての方へ。
この講座の目的、設計意図、守るべきルールのすべてをまとめています。

経営を変えるのはツールではない。思考である。
Lark講座は、ツールの使い方を教える場所ではありません。
「仕事が流れる状態」を一緒に作り、その先にある
「本来やるべき仕事に熱狂できる時間」を受講生に届ける場所です。 ― Lark講座 理念書より

僕たちが信じていること

元々ツール4つに振り回されていた原体験から生まれた講座。
「止まっている人の背中を押す場所」としての4つの信念。

1思考を変える

Larkは手段。経営者の「思考」が変わらなければ何も変わらない。操作方法の前に「なぜこの仕組みが必要か」を必ず伝える。

2属人化は設計ミス

「あの人がいないと回らない」は仕組みの欠陥。誰かが休んでも辞めてもビジネスが回る状態を作る。それをLarkで実現する。

3努力を無駄にしない

みんな頑張っている。でもツールがバラバラだと努力が成果に繋がらない。頑張りがちゃんと報われる仕組みを一緒に作る。

4浮いた時間で何をするか

業務効率化はゴールではなくスタート。「仕組みができた後、あなたは何をしたいですか?」を常に問いかける。

レベル体系と視座の変化

各レベルは「何を教えるか」ではなく「受講生の視座をどこまで引き上げるか」で設計されている。

LEVEL 1

Lark Basic(基礎マスターコース)

1ヶ月 / ¥198,000 全3〜4回 視座:自分の仕事

1人で使う全体機能をマスターし、自社の業務システムを構築する。「自分の仕事の構造が見えた」がゴール。

メッセンジャー カレンダー ドキュメント Wiki Base基礎 ルックアップ 双方向関連 ビュー ダッシュボード 基礎自動化
LEVEL 2

Builder(構築者コース)

3ヶ月 / ¥598,000 全12回 視座:相手の組織

「自分の業務を効率化する人」から「相手の組織の課題を解決する人」へ。組織向け機能を習得し、模擬案件で実践力を仕上げる。

承認フロー ワークプレイス フロー(自動化内) 権限設計 組織チャット設計 管理コンソール 条件分岐自動化 複数テーブル連動
LEVEL 3A

Consultant(クライアントコース)

3ヶ月 / ¥400,000〜 視座:ビジネス

構築力をビジネスに変える。営業導線・提案・契約・定着支援のスキルを身につけ、実案件の受注と継続サポートができる状態を作る。

営業・リード獲得 提案書作成 デモンストレーション クロージング 契約書 価格設定 定着支援 月額サポート設計
LEVEL 3B

Expert(エキスパートコース)

3ヶ月 / ¥400,000〜 視座:技術の境界

Larkの中だけでは解決できない課題に挑む。外部システム連携、API、AI統合で高単価の技術案件を獲得できるエキスパートを目指す。

Lark Open API GAS連携 Webhook MCP連携 Make / Zapier 正規化理論 大規模データ運用

レベル2 カリキュラム全12回

各回のテーマ・ゴール・成果物は共通。教え方のスタイルは講師の経験を活かしてください。

Month 1

基礎完成 & 組織向け機能の習得

第1回
Lark基礎 & 環境構築
全員がLark基本機能で業務管理できる状態に
第2回
承認フロー & フロー設計
承認プロセスを設計し、Lark上で動く承認フローを構築
第3回
ワークプレイス & 権限設計
組織ポータルの構築と部門別権限設計
第4回
高度な自動化 & 統合
条件分岐・承認トリガーを含む複合自動化の実装

Month 2

設計力 & 提案力の強化

第5回
構築者の視座 & ヒアリング技術
他者の業務課題を引き出すヒアリングの「型」を習得
第6回
要件定義 & 設計図作成
ヒアリング結果を要件定義書・項目定義書に落とし込む
第7回
業種別構築パターン
業種ごとの典型課題と構築パターンを複数習得
第8回
段階的導入 & 中間レビュー
MVP→段階拡張の設計 / Month 1-2の統合発表

Month 3

模擬案件で実践力を仕上げ

第9回
模擬案件:要件定義 & 設計
模擬クライアントへのヒアリングから設計まで完走
第10回
模擬案件:構築
設計に基づいてLark環境を実際に構築
第11回
模擬案件:納品資料 & プレゼン準備
クライアント向け納品資料の作成とプレゼン準備
第12回
修了発表会:模擬納品プレゼン
クライアント役への納品プレゼンで構築者ポートフォリオ完成

「次の壁」設計の意図

押し売りは信頼を壊す。講師が売り込むのではなく、受講者が自分の手を動かした結果として「次の壁」に自然と気づく構造を作る。

レベル1修了時に見える壁

「自分では使えるようになった。でも、他の人に教えようとしたとき、自分の知識だけでは足りないことに気づく」
場面受講者の心の声
知人に「うちにもやってよ」と言われた「相手の会社は従業員がいる。承認とか権限ってどうするの?」
他の受講生の複雑な設計を見た「もっと複雑な要件にはどう対応する?」
「自動化をもっとやりたい」と思った「条件分岐とか承認連動はどうやるの?」

講師がやること

  • 「この仕組み、他の会社にも展開できそう?」
  • 「10人の会社に導入するなら何が変わる?」
  • 問いかけで終わる。答えは与えない

絶対にやらないこと

  • 「レベル2ではこれが学べます」と商品紹介
  • レベル2の価格や内容を発表会で説明
  • 「もっと上を目指すなら」と誘導する

レベル2修了時の壁A:「作れるけど、売り方が分からない」→ 3A

構築力は手に入った。でもビジネスとして回すための営業・契約・定着支援のスキルが足りない。
場面受講者の心の声
模擬納品プレゼンが終わった「本当のクライアントをどうやって見つける?」
「価格はいくらにする?」と聞かれた「いくらで売ればいいか全然分からない」
構築した環境の「その後」を考えた「使われなくなったら?定着させるには?」

レベル2修了時の壁B:「Larkの中だけでは限界がある」→ 3B

Lark内部の機能は使いこなせる。でもクライアントの既存システムと連携したり、より高度な自動化をするには今の技術では足りない。
場面受講者の心の声
「kintoneのデータと連携して」と言われた「データの同期...Larkの中だけじゃ無理じゃない?」
「LINE問い合わせをBaseに自動登録したい」「Webhookって聞いたことはあるけど...」
「AIで自動分類してBaseに振り分けたい」「MCPとかAPIとか触ったことがない」

レベル間の内容境界線

異なる講師が各レベルを担当する中で、内容の重複・矛盾・先取りを防ぐルール。

L1:自分の仕事
メッセンジャー(個人)
カレンダー(個人)
ドキュメント・Wiki
Base基礎
ルックアップ・双方向関連
ビュー・ダッシュボード
基礎自動化
タスク管理(個人)
L2:相手の組織
承認フロー
ワークプレイス
フロー(自動化内)
権限設計
組織チャット設計
管理コンソール
条件分岐自動化
複数テーブル連動
L3A:ビジネス
営業・リード獲得
提案書作成
デモンストレーション
クロージング
契約書
価格設定
定着支援
月額サポート設計
L3B:技術の境界
Lark Open API
GAS連携
Webhook
MCP連携
Make / Zapier
正規化理論
大規模データ運用

原則 1:視座に合わない内容は扱わない

各レベルには「視座」がある。その視座に合わない内容を教えると、受講者が混乱し、次のレベルの価値が薄れる。

原則 2:前提OKだが教え直しはNG

前のレベルで教えた内容を「前提」として使うのはOK。同じ深さで教え直すのはNG。受講者の時間を無駄にしない。

原則 3:ほのめかしOKだが教えるのはNG

次のレベルの内容を「存在をほのめかす」のはOK。「教える」のはNG。壁の設計が崩れる。

講師に守ってほしい5つのこと

講師の仕事は「機能の説明」ではなく、受講生の視座をそのレベルに合った高さまで引き上げること。

1

「教える」のではなく
「視座を上げる」

「どう操作するか」の前に「なぜそうするのか」「誰のためにやるのか」を伝える。受講生が「Larkの使い方を覚えた」ではなく「自分の仕事の構造が見えた」と思える状態を目指す。

2

受講生に
「作り切る」体験をさせる

講義で知識を渡すだけでは足りない。修了発表会で「自分の手で作り切った」という実感を持って立てる状態を目指す。発表会は講座の根幹。

3

「次の壁」は自然に見せる
押し売りしない

カリキュラムの構造が生み出す気づきであり、講師が「次のコースも買ってください」と言うものではない。受講生自身が「もっと先に行きたい」と思う状態を作る。

4

受講生の努力を
絶対に否定しない

ITリテラシーゼロからBase構築できるようになった事例がいくつもある。どんなスタート地点でも「変えたい」と思って来ている人。その努力を認め、伴走する。

5

自分自身の経験と
言葉で語る

共通カリキュラムの骨格は守る。しかし「どう伝えるか」は講師自身の経験が活きる部分。リアルなエピソードこそが受講生の心を動かす。

成果物 共通テンプレート

全講師が共通で使用するフォーマット。独自テンプレートの追加はOKだが、共通フォーマットの省略・差し替えはNG。

L1 / L2 共通

業務課題マップ

現状の業務を棚卸しし、課題とゴールを整理するためのフォーマット。受講初回で使用。

LEVEL 2

ヒアリングシート

クライアントの業務課題を構造的に引き出す。As-Is / To-Be / 組織の制約 / 優先順位合意まで。

LEVEL 2

要件定義書

ヒアリング結果をクライアントとの合意文書に構造化。スコープ・業務フロー・テーブル設計を含む。

LEVEL 2

項目定義書

テーブルの各フィールドを実装レベルで定義。型・必須・入力方法・用途を明確化。

LEVEL 2

導入ロードマップ

Phase 1(MVP)→ Phase 2(拡張)→ Phase 3(最適化)の段階的導入計画。

LEVEL 2

納品資料(運用マニュアル)

クライアントのスタッフが見て操作できるレベルの引き渡し文書。FAQ・拡張案を含む。

全レベル

修了評価シート

講師が記入。5段階評価 + 修了認定(合格 / 条件付き合格 / 再提出)。基準を統一しフィードバックを返す。

やってはいけないこと

ミスを責めるためではなく、事前に知っておくことで事故を防ぐためのリスト。

1カリキュラム
他レベルの内容を教える
レベル間の境界は意図的に設計されている。越境すると「次の壁」が見えなくなる。
「存在をほのめかす」に留める。教えるのはNG。
前のレベルの内容を同じ深さで教え直す
卒業生が退屈する。直接受講者にも非効率。
速習で概念を伝え、実践の中で定着させる。
全12回のテーマ順序を入れ替える
レベル間の一貫性が崩れる。進度が揃わなくなる。
順序は共通。教え方のアレンジは自由。
修了発表会を省略する
発表会はこの講座の根幹。「作り切る」体験の要。
発表会は必ず実施。時間不足は他の回で調整。
2受講者対応
スキル不足を責める
スタート地点は人それぞれ。努力を否定しない。
「一緒にやりましょう」と伴走する。
質問を軽く扱う
質問できる環境こそが講座の価値。
「良い質問ですね」と受け止めてから回答。
チャットの質問を放置する
受講者は「見捨てられた」と感じる。
24時間以内に初回返信。
他の受講者と比較する
ペースは人それぞれ。比較は劣等感を生む。
個人の進捗に合わせたフィードバック。
3営業・アップセル
講義中に次のコースを宣伝する
信頼が「売り込みだったのか」に変わる。
壁はカリキュラムの構造で見せる。価格の話は一切しない。
修了発表会で営業する
発表の感動が台無しになる。
フィードバックと祝福で終わる。
壁を見せるときに答えを教える
壁の本質は「答えがない状態に気づくこと」。
問いかけで終わる。答えを与えない。
講師自身のサービスを販売する
講師の立場を利用した販売行為。
講座の場では講師個人のサービスは宣伝しない。
4情報管理
受講者の成果物をSNSに無断投稿
プライバシーと知的財産の侵害。
掲載は本人の書面許可を得てから。
カリキュラム資料を外部に公開
講座の知的財産の流出。
講師向け資料は講座運営内に留める。
共通テンプレートを自分のサービスで流用
講座の共有資産であり講師個人の資産ではない。
講座外で使用する場合は運営に相談・許可。
5講師間の関係
前のレベルの講師を批判する
講座全体の信頼が崩れ、受講者が混乱する。
「基礎の上に新しい視点を加えます」と接続。
講師定例会を欠席し続ける
情報共有ができず改善が滞る。
原則参加。やむを得ない場合は事前連絡。
6講義の進め方
操作マニュアルを読み上げるだけ
操作は動画で学べる。講師がいる意味がない。
「なぜこの設計にするのか」の思考を伝える。
講師が一方的に話し続ける
理解が確認できず受講者が受け身になる。
講義30分・ワーク20分・質疑10分の配分。
発表会の時間を削る
発表会は講座の根幹。削ってはいけない。
発表会の時間は固定。講義内容で調整。

迷ったときの判断フロー

「これを教えていいか?」と迷ったとき、この順序で確認してください。

自分のレベルの「視座」に合っているか?
NO → 教えない YES → 次へ
共通カリキュラムのテーマに含まれているか?
NO → 補足として軽く触れるのはOK YES → 次へ
次のレベルの内容ではないか?
YES → 存在をほのめかすだけ。教えない NO → 教えてOK
教えてOK